今回はフライト訓練における重要な心構えを教えてくれたワンシーン。
六太の戦闘機操縦資格訓練中、教官であるヤング・デニール、通称「ヤンじい」の言葉。
飛行前のチェック作業は気を抜くなムッタ。事故った時に整備士に責任を押し付けるのはパイロットの恥っちゅうもんだ。今のは”心のノート”にメモっとけ
「宇宙兄弟」第13巻より引用

パイロットは飛ぶ前に、いくつかの段階に分けて、機体に異常がないかをチェックリストに従って必ず確認します。
- Walk-around:機体に乗り込む前の外部点検
- Start check:エンジン始動前のチェック
- Pre-taxi check:滑走路への地上走行開始前のチェック
- Run-up check:エンジンの出力を上げて行う、エンジン、計器、点火システムのチェック
- Pre-take-off check:離陸前の最終チェック


会社や学校によってチェック項目や流れは多少異なりますが、私の学校では上記の流れでチェックを行います。
整備士は高い専門性を持ち機体を安全な状態に保つために日々仕事をしています。
しかし、「飛ぶかどうか」の最終判断を下すのはパイロットであり、その責任もパイロットにあります。
飛行前点検は単なるルーティンではなく、「安全に飛ぶための最後の砦」なのです。
「慣れ」が一番恐い
飛行時間が増えてくるほど、チェック作業にも慣れてきます。
しかし、その「慣れ」こそが一番恐いものです。
チェックリストを見なくてもできるようになった頃ほど、「確認したつもり」が増えてきます。
実際に私もチェックリストを繰り返し行う中で、いくつかの項目をスキップしてしまったことがあります。
総飛行時間が数万時間だろうが数時間だろうが、自分自身を過信せずにチェックリストを行うことが安全なフライトを実現するのだと感じた一件です。
「心のノート」にメモしておきたい言葉
「宇宙兄弟」には、航空・宇宙業界に関連する考え方が数多く出てきます。
今回紹介したセリフもその一つです。
「事故った時に整備士に責任を押し付けるのはパイロットの恥」
私自身、訓練に励む中で常に「心のノート」に留めておきたい言葉です。
ありがとう、ヤンじい!
「海外ブログ」「バンクーバー情報」クリックで応援お願いします!

コメント